食事に不可欠なものなので「第6の栄養素」と呼ばれている。
食物繊維にも種類があるがあり、それぞれ働きが異なるが、
「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に大別され、
腸内環境を良好に保つためには欠かせないものとなっている。
あまり専門的な細かい知識を頭に詰め込む必要はないが、
腸内環境を良好に保つということは、血液や他の内臓諸器官、
脳など全身に(もちろん精神にも)好影響を及ぼすということである。
私が所有している健康関連の殆どの書物にも、
食物繊維の重要性について説かれている。
「日本人の食事摂取基準(2010年版)」で定められている食物繊維の必要量は、
成人男性で19g/日、成人女性で17g/日となっているが、
2010年の国民健康調査によると平均14.0g/日しか摂れておらず、
洋食を好む人は更に少なくなっている」
食物繊維は殆どの食品に含まれているため、
実際のところ、そんなに重要ではないのだが、
食物繊維の重要性が叫ばれている理由は、
現代人が肉や魚介類の過剰摂取で便秘傾向だからである。
極論言えば、食物繊維の含まれていない食品(肉や魚介類)は、
人間にとって不適切な食べ物だと言えるだろう。
繊維質の多い食物は、噛む回数が多くなって
食事の時間が長くなり、過食を避けることができる。
また、よく噛むことで唾液の分泌が盛んになり、
食品の殺菌や虫歯を予防する働きもある。
また、胃の中で水分を吸って膨らむので
満腹感が得られやすくなり、それも過食を防ぐことになる。
そして、食物繊維は腸の蠕動運動を促し、
小腸ではゲル状となって悪玉コレステロール、中性脂肪、糖分、
ナトリウムなどの吸収を抑制したり、吸着して排泄を促進する。
その結果、血液中のコレステロール値、中性脂肪濃度、
血糖値、血圧などの上昇を抑制することになる。
簡単に言うと、食物繊維は便の材料となって量を増やし、
腸内の老廃物や有害物質、余分な栄養素を排出し、
悪玉菌を減らして善玉菌を増やす働きがあるということである。
それは周知の事実ではあるが、繊維質の多い食品を
積極的に摂取しても、便秘が改善されないという人も多い。
それは、水分の摂取量が少ないからである。
水分の摂取量が少ないと、食物繊維も停滞便となるのだ。
特に、食事中の水分補給は大切である。
また、水を飲みながらよく噛んで食べれば、
更に食事量を抑えることができる。
食事中の水分補給とアルコール摂取について
http://japan666.seesaa.net/article/148551088.html
食物繊維は、穀類、豆類、野菜、きのこ、
海藻などに多く含まれているとされているが、
要は、穀物菜食をしていれば食物繊維のことなど
気にする必要は全くないのである。
肉や魚介類や油料理などを食べる人は、
食物繊維の含まれる食品を積極的に食べる必要がある。
そのように言うと、食物繊維と水分を十分に摂取すれば、
肉や魚介類を食べても問題ないという意見があるかも知れない。
確かに、食物繊維と水分を十分に摂取すれば、
腸内での肉や魚介類の滞在期間が短縮され、
生活習慣病のリスクは小さくなる。
だが、肉と野菜の栄養素が体内で分解されて結合すると、
ニトソロアミンという最強の発ガン性物質が生成される。
また、肉と米は消化酵素が異なるので一緒に食べない方が良い。
また、豆類の多食はタンパク質過剰になるため、
肉と豆の組み合わせも不健康食品だと言える。
また、きのこの常食や多食は、精神的に悪影響を及ぼす。
結局、肉や魚介類や油料理は「百害あって一利なし」ということになる。
肉や魚介類や油料理を食べることで、
多量の食物繊維が必要になることは確かである。
だが、多量の食物繊維の摂取が
胃腸に大きな負担をかけることを忘れてはならない。
ゆえに、「青汁断食」や「ジュース断食」では、
ジューサーにかけて繊維質は捨て、
あくまでもジュースだけを飲むのである。
もちろん、肉や魚介類や油料理なども
胃腸に大きな負担をかけることは言うまでもない。
重要な話をしておくが、病気の原因は活性酸素で、
活性酸素が発生する原因の90%が停滞便による腸内異常醗酵である。
主に、肉や魚介類が腐敗して有毒ガスを発生させることが最大の害だが、
実は、活性酸素を発生させる最大の原因は「消化活動」だと言われている。
活性酸素は病気や老化の原因だが、
「消化活動」そのものが膨大なエネルギーを消耗し、
活性酸素を発生させる最たるものなのである。
睡眠の目的が、主に内臓を休ませることであることは、
少食者や不食者が短眠で、断食中も短眠になることからも分かる。
食物繊維を沢山摂れば、肉や魚や油料理を食べても問題ないという発想は、
生命原理について根本的に無知だということが理解できるだろう。
また、生野菜を大量に食べるのは難しいので、
炒めたり茹でたりしてカサを減らし、
温野菜にして食べることを指導している人もいるが、
野菜は加熱すると、大切な酵素やビタミンCなどが破壊され、
生命力のない「死んだ食品」となる。
『食べて毒出しダイエット』という本によると、
「野菜は茹でると下腹にたまって出せない食材になる」という。
つまり、温野菜は便秘を引き起こす原因になりかねないということだ。
また、葉菜にはフィチン酸、シュウ酸、食物繊維が多いが、
それらはカルシウムをはじめとするミネラルの吸収を妨げ、
更には体内ミネラルを奪う作用がある。
食物繊維だけでも栄養素を吸着し、吸収を阻害する働きがあるため、
食物繊維の過剰摂取はビタミンやミネラルの吸収率を低下させる。
特に、鉄・カルシウム・銅・亜鉛などは影響を受けやすく、
全粒穀物を多く食べている人は亜鉛欠乏症が多く見られるという。
フィチン酸、シュウ酸、食物繊維、
いずれもデトックスに効果的な栄養素だが、
特にフィチン酸のデトックス効果は強力で、
健康な人が多量に摂取するとミネラル不足で病弱になり、
短命になってしまうのだ。
フィチン酸が最も多い食品の代表格が玄米だが、
体内毒素はミネラルと一体となって存在しているため、
グローバルクリーンの浅井氏は玄米の害について
うるさく指摘しているのである。
難病の人には玄米は良いと思うが、肉食者は野菜を沢山摂取するより、
発芽玄米や緑玄米を取り入れ、より多くの水を飲むと良いだろう。
話をまとめると、肉類や魚介類を除いて、
ほとんどの食品に食物繊維が含まれるため、
穀物菜食者は食物繊維の不足を気にする必要はない。
特に、食物繊維の多い食品を多く摂ることを意識することは、
逆にマイナスの結果を生むことになる。
穀物菜食で便秘だという人は、水分不足だと考えていい。
特に食事中の水分摂取が大切で、
就寝前や起きてから「酸化マグネシウム」を飲むと更に良い。
また、小腸の停滞便を除去するためには、
食物繊維よりもクロロフィルが活躍するため、
前回の記事の通り「ユーグレナ」などの摂取が効果的である。
もちろん、酸化マグネシウムも小腸のデトックスに役立つ。
当然ながら、「クロロフィル」「酸化マグネシウム」共に、
大腸のデトックスにも有効であることは言うまでもない。
にほんブログ村